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シンガポールで水かけ祭りを開催=タイ政府観光庁が国際提訴を検討へ
配信日時:2014年3月21日 12時00分 [ ID:262]

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タイのソンクラーン(水かけ祭り)は近年、伝統を重んじるイベントへの回帰が進んでいる。

2014年3月19日、シンガポールのイベント会社が発表したソンクラーン(水かけ祭り)のイベントがタイ国内で物議を醸している。

イベントは今年4月12日と13日に、タイのソンクラーン(水かけ祭り)をそっくり真似て、シンガポールのパダンで開催される予定として発表された。イベントは有料で1日35シンガポールドル(約1200円)。2日間券が60シンガポールドル(約4800円)。会場では水かけをはじめ、ネコジャンプやカノムチーンといったタイの有名歌手も招待されている。

タイ政府観光庁は、「このイベントが世界的に宣伝されることでソンクラーンがどの国のモノなのか混乱させることになる。また、水かけやバカ騒ぎといったお祭りの要素だけが強調されており、本来タイで培われてきた先祖に感謝し、自然に感謝するといった伝統的な側面が蔑ろにされていることが一番問題だ」と指摘した。また、アセアン各国にも同じように水かけ祭りがあるが、それぞれに独自の文化と歴史の上に成り立っている伝統行事であり、観光用の商業イベントではないことも指摘した。

同時にタイ政府観光庁内では、ソンクラーンの名称を国際登録することも急いで検討を始めるとしたものの、現在友好的な関係にあるタイとシンガポール両国に微妙な陰を落としかねない事案だとして慎重に対応する模様だ。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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