ワールドのニュース

天皇皇后両陛下ーフィリピンをご訪問・国交正常化60周年
配信日時:2016年1月30日 16時22分 [ ID:3038]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

マニラ空港に駐機中の日本国政府専用機ボーイング747-400(2016年1月29日撮影)

 2016年1月30日、日本とフィリピンの国交正常化60周年の記念すべき年。かねてよりフィリピン国大統領から天皇皇后両陛下に対しフィリピンを御訪問願いたい旨の招請があった。

 今年は日本とフィリピンの国交正常化60周年の記念すべき年に当たることから、両国の国際親善のためのご訪問を目的とされ、両陛下は、歓迎式典や晩餐会など国賓としての公式行事ご出席の他にも、現地で暮らしている日本人や日系人のなどとの交流や、マニラから約100キロ南のカリラヤにある日本人戦没者の慰霊碑を訪れられた。

 天皇皇后両陛下は戦争によりフィリピンで苦労した日系人ら約90人にも面会され、天皇皇后両陛下が手を握りながら「大変でしたね」とねぎらわれると、涙をぬぐう人もいた。そして「戦争中は皆さんずいぶんご苦労も多かったと思いますが、それぞれの社会において、よき市民として活躍して今日に至っているということを、大変うれしく、誇らしく思います」と伝えられた。

 天皇皇后両陛下のフィリピン御訪問は現地でも大きく報道され「両国の従来からの親密な友好親善関係が一層深まるものと確信しており、国民各位と共に喜びに堪えません。日本とフィリピンの関係に強い絆となったと思える」という論調。

 特に中国と南シナ海の領有権で、中国は南シナ海での人工島建設を「完成」させており、仲裁裁判所による手続きを拒否している。中国が軍事力にものをいわせてフィリピンを脅かしている事実を考えれば、フィリピンにとって日本は肝胆相照。

 日・フィリピン国交正常化60周年を迎える機会に、日本とフィリピンとの友好親善関係に鑑み、両陛下に同国を公式に御訪問となった。

【編集:安麻比呂】

ワールドの新着ニュース