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【タイ】日本を売り込め! 若者たちがバンコクで挑む
配信日時:2017年1月25日 9時00分 [ ID:4068]

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それぞれが紹介する食品を手にした3人。左から胡桃澤知秀さん、花田弘毅さん、寺中祥太さん

 2017年1月20日、バンコク都内で日本の地方発の商材を持ち寄って紹介するというイベント「ふるさと懇親会」が、人気の日本料理店トンロー横丁で行われた。

 近年、日本を飛び出して世界を目指す若者が後を絶たない。バンコクにも20代、30代の日本人が新天地を求めて次々とやってきている。中には、タイののんびりムードに染まってそのまま沈没してしまう者も少なくないが、今回のイベントを企画した3人のようにしっかりとした志を持ってやってくる若者たちも増えている。

 今回のイベントで出会ったのは、それぞれ地方の食材を紹介しに来ていた3人の若者たち。岩手県の酒蔵「磐乃井酒造」から花田弘毅さん(29)と九州長崎から海産物を紹介に来た寺中祥太さん(32)、そして、長野県から鬼胡桃を持ってきた胡桃澤知秀さん(29)の3人は、当初別々にバンコクで活動していたが、意気投合してこのイベントを企画したという。

 会場となったトンロー横丁は、日本人も多く住むスクンビット通りトンローのソイ18にある。昭和をモチーフにした内装で、普段からタイ人客も多く訪れる人気店だ。店長の佐藤貴哉さん(35)も、バンコクへ活路を求めてやってきて10年。同年代ということもあり、企画が持ち込まれた時から全面的に応援してきた。そしてこれからも、同じような機会を提供していきたいと話す。

 花田さんら3人は、昨年10月頃からそれぞれ準備をすすめトンロー横丁の協力でイベントの実現にこぎつけた。当日は、それぞれに岩手の日本酒や九州の魚、そして長野の胡桃について、調理例なども合わせてプレゼン。実際に食べてもらった評判は非常によく、3人とも手応えを感じ取っていた。

 今回イベント主催メンバーのひとり花田さんは、「今後バンコクでの紹介を続けるうえで、大きなきっかけになりそうです。やればできるという実感も持てて、ひとつの自信になりました。我々のように食を扱う企業だけでなく、様々な業種の日本企業がタイに進出していますが、やり方次第ではまだまだ進出の余地があると思いました。特に地方はいいものがたくさん眠っているので、大手以外にも可能性はあるのだと身をもって感じています。まだまだ未熟な自分たちですが、失敗を恐れないでやっていきたいと思ってます。」と、これからの抱負を語ってくれた。

 とかく閉塞感の漂う日本だが、こうして海外に活路を見出すのも当然の流れだろう。彼らのような若者たちがそんな日本へ元気を注入してくれることを期待したい。また、イベントで紹介された商材などについて、興味のある方は下記メールにて問い合わせてできるので、連絡してみてはいかがだろうか。

 お問合せ先:has.no.name777@gmail.com(花田弘毅さん)

【取材・記事:そむちゃい吉田】

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