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北朝鮮大使200kgの荷物をマレーシアから搬出後、両国国民の出国禁止へ事態は悪化の一途
配信日時:2017年3月7日 13時38分 [ ID:4180]

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クアラルンプールメインターミナル出国後のエリアにあるレストラン(撮影:中野鷹)

 2017年3月7日、マレーシアの各メディアは北朝鮮の姜哲(カン・チョル)大使の6日の動向を大きく伝えていたが、『星洲週報』は、姜哲大使が合計200キログラムもの荷物を持ってマレーシアを出国したと伝えてた。

 記事によると、姜大使は、フィリップス製のテレビの箱を含む8個の貨物を手荷物として預け、超過重量111キログラム、超過料金6900リンギット(約17万7000円)を支払ったとのこと。

 姜大使は、マレーシア外務省から48時間内の国外退去を命じられてその動向が注目されたが、6日午後、クアラルンプール国際空港に現れた姜大使は取り囲む報道陣に対して改めてマレーシア政府を批判して、マレーシア航空MH360便へ搭乗、エコノミークラスで経由地の中国北京へ向けて出発した。

 また、星洲日報は、韓国メディアを引用して、マレーシアが北朝鮮の駐マレーシア大使を追放した対抗処置として北朝鮮は、マレーシアの駐北朝鮮大使を48時間以内に国外退去を通告を出した。しかし、マレーシア大使はすでにマレーシアへ召喚されており不在のため形式上の処置となると伝えた。

 その後も関係悪化の流れは止まらず、 マレーシアに滞在中の北朝鮮人の出国を即時禁止。これに対抗する形で北朝鮮に滞在するマレーシア人の出国を一時禁止とした。表向きの理由は、安全を確保するためと伝えている。
 

【翻訳/編集:中野 鷹】

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