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【タイ】警察が荷台乗車の禁止を厳格取締り、反対の声に一撤回のドタバタ劇
配信日時:2017年4月7日 9時00分 [ ID:4251]

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水かけ祭りの風景。ピックアップ車に乗っての水の掛け合いは、半ば伝統的なものとして定着している。(そむちゃい吉田氏撮影)

 2017年4月5日、タイ警察は、ピックアップ車などの荷台に乗って移動することを、厳格に取り締まると発表。しかし、同日の夜には撤回されるというドタバタ劇がおきた。

 タイ警察が4日発表したところでは、5日よりピンクアップ車の荷台や2ドア車の後部席も本来は、荷物運搬用だとして、人が乗って移動することを厳格に取り締まりを行うというもの。

 タイでは、一般的にピックアップ車の荷台に乗って移動することは、法律で規制されていないとされてきたが、道路交通法では禁止されているとのこと。今回の警察発表は来週の水かけ祭りを前にして、事故を未然に防ぎ国民の安全を守る為に行うものだとしている。

 これに対して、タイマスコミやSNSでは、多くの反対論が沸き起こり、夕方のTVニュースでも大きく取り上げられる事態となった。その内、タイラット社がネットやテレビなどで行ったアンケートでは、ごく限られた時間の投票時間内に、賛成6,029票に対して、反対が19,165票だった。

 賛成票では、ほとんどが安全を考えたら当然だ。という声の一方で、反対派の意見は多岐にわたっている。

「警察が違反金を集めたいだけ。どこまでタカれば気が済むんだ。」

「そんな法律あったら、どうして今まで何十年も取り締まっていない? そんなものとっくに期限切れだろう。」

「金持ちは一人一台でも車があるからいい。貧乏人は一台に何人も詰め込まれて長距離を帰らなきゃいけないんだ。それができないなら、バスとか飛行機で帰る金を出してくれるのか?」

 という弱者切り捨てだという声までも多くコメントされていた。

 今回のタイ警察のドタバタは、発表したものの世論の声に負ける形で撤回するという、これまでにも何度も見られた失笑を買うものとなった。また、もとより一般に評判の良くない警察のイメージをより落とす結果となってしまったようだ。

【翻訳/編集:KK】

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