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【ミャンマー】ラカイン族の水祭りは「出会い系」!? 男女が水をかけあい大はしゃぎ
配信日時:2018年4月16日 9時15分 [ ID:5007]
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2018年4月15日、毎年恒例のミャンマー・ラカイン民族の水かけ祭りがヤンゴンのトゥワナスタジアムで開催され、最高潮を迎えている。ビルマ族とは違い、ラカイン族の水かけ祭りは、男性が女性を指定すると、一緒に水をかけあって遊ぶことができるというもので、若い男女の出会いの場として、ヤンゴンのラカイン族にとって年に一度の楽しみとなっている。
同日、会場を訪れると、数千人はいるであろう若者で会場はごった返していた。アップテンポなダンスミュージックや民族音楽が大音量で流れ、奇声を上げながら踊り狂う若者らですし詰めになっている。出店にはラカインの旗が翻り、来場者は旗をデザインした鉢巻を締める姿も多い。その中に、祭りのメインとなる水かけ小屋が20軒以上並ぶ。小屋の中に女性が待機しており、男性客が小屋の外から女性を指名すると、中からやってきた女性とカウンター越しに水のかけあいをして遊ぶことができる。バケツ一杯で、500チャット(約40円)から1000チャット(約80円)だ。少数だが、店側の男性が、女性客と遊ぶ小屋もあった。
筆者も試しに遊んでみた。スタッフに頼み、1人の民族衣装を着た女性を呼んでもらう。女性がカウンターに近づくと、右ほおにはラカインの旗を、左ほおにはキスマークの模様をペイントしているのが見えた。20歳前後だろうか。ラカイン族に特有の顔立ちのはっきりした女性だ。2人でバケツの水を桶でかけあって遊ぶ。始めは肩に丁寧にかけるが、頭からかけたり、激しく浴びせるなど色々なかけ方もある。
周囲のラカインの若者を見ていると、急いで水をかけて遊ぶというよりは、2人の会話を楽しみながら、ちょこちょこと水をかけあっている。人によっては、バケツ一杯で数十分も粘り、スタッフから叱られている人もいた。こうした会話を経て、カップルが成立することも多いようだ。
ラカイン族は、ミャンマー西部ラカイン州などに住む民族で、ミャンマーには200万人以上が住むとされる。1780年代にビルマ王朝に支配されるまでは独立王国を形成しており、現在でも独立志向が強い。ラカイン州を巡っては、イスラム教徒のロヒンギャの武装勢力と国軍の衝突で多数の難民が出ているが、問題が身近なラカイン族の中には、イスラム教徒に対して強硬な発言をする政治家も目立っている。
【取材/撮影:北角裕樹】
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