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【ミャンマー】沈黙の水かけ祭り 10連休は外出自粛 新型コロナ、感染者は60人超え危機感 
配信日時:2020年4月16日 8時00分 [ ID:6307]

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例年の水かけ祭りは、巨大なホースも持ち出して放水する豪快な行事だ(ヤンゴン、2016年4月、撮影:北角裕樹)

 2020年4月14日、ビルマ歴の正月を迎える水かけ祭りの季節がやってきたミャンマー。一年の穢れを落とすために水をかけあう行事だが、今年は政府が新型コロナウイルス対策として外出自粛を要請しているため、祭りは取りやめに。表通りには人が少なく、閑散とした雰囲気が漂っている。

 例年4月中旬に連休には水かけ祭りが行われ、街のいたるところにステージが設置され歌や踊りが披露される。巨大な消防用のホースを持ち出して大規模に放水するほか、通行人にいきなり冷水を浴びせる子どもの姿も見られる。ただ、今年は10連休となるものの、道で見かける住民はまばらだ。

 ミャンマーでは、3月下旬に新型コロナウイルスの陽性患者が見つかってから、政府が規制を強化。ビザの発給を停止したほか、ミャンマー行きの旅客機を禁止するなどして外国からの入国を厳しく制限、事実上の鎖国状態に入っている。また、4月10日からの連休には、ヤンゴン管区政府などが外出の自粛を求めている。ミャンマーでは4月14日の時点で、60人を超える陽性患者が見つかっている。

【取材/執筆:北角裕樹】

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