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タイの農家がラオス最大のコーヒー生産メーカーと協業へ
配信日時:2014年7月1日 11時23分 [ ID:656]

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アセアン地域最大面積というダオフアン社の工場。

 2014年6月29日、タイの英字紙が伝えるところによると、ラオス最大のコーヒー製造企業ダオフアン社がタイの北部と東北部において農家との契約栽培を進める方針だという。

 ダオフアン・グループは、1991年にデューティーフリーショップの経営で輸入品の販売から始まった。その後、地場産業の育成と雇用の確保というラオス政府の求めに応じて、1998年からコーヒー栽培を始めた。コーヒーやドライフルーツの製造と輸出を目的に、これまでに約2000軒の農家と契約、6000人の雇用を創出してきた。

 現在では、ラオス南部パクセーを中心に近くのボラベン高原に2400万平米のコーヒー農園を所有し、同地区に2011年に建設したアセアン地域最大面積を誇る工場では、コーヒーやドライフルーツの製造も手がけている。またタイでも販売を進めているが規模は大きくない。

 これらの実績から、グループでは手始めにラオス国境にも近いタイ東北部ウボンラチャタニー県の農家と契約栽培について話しを進めており、ゆくゆくは東北部のみならず、北部での栽培も視野に入れている。

 今後はタイだけでなく、アセアン域内での流通を増やし、生産と販売のルートを拡げて行く計画だ。

 ボラベン高原は、ラオス南部最大の都市パクセーの東側に広がる高原地帯で、熱帯地域にありながら乾季の気温は0度近くまで下がる。また風光明媚な場所も多いものの、日本ではまだ知名度は低く、将来的に有望な観光地だ。

 また、パクセー市内にあるラオス最大の市場、ダオフアン・マーケットはその名前通り、グループが建設し運営している。


【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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