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【タイ軍政】国境地帯のミャンマー難民を弾圧
配信日時:2014年7月12日 11時47分 [ ID:690]

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タイ北部ターク県のミャンマー国境沿いの山間にあるメーラーキャンプには約4万人の難民が暮らしている。

 2014年7月11日、ミャンマーの英字紙によると、タイの軍事政権はミャンマーとの国境に近い難民キャンプに暮らすミャンマー人に対して、弾圧を強めているという。

 タイとミャンマーの国境付近には約12万人の難民が暮らすキャンプが点在する。中でもタイ最大のキャンプ地であり、約4万人が暮らすのがタイ北部ターク県メーラーキャンプ。

 キャンプの代表によると、タイの軍事政権は2014年6月22日のクーデター以降、そこに暮らす人々に対して午後6時から午前6時までの12時間の間、家から出ることを禁止する夜間外出禁止令を継続したままにされている。

 また、キャンプから他の場所へ、つまり県外などへ仕事を探しに行くことなども禁止されている。病気や怪我など緊急の場合や旅行などでキャンプ外に出る際には、許可を取らなくてはならない。

 規則に違反したものは厳しく処罰される。また繰り返し違反したものは、登録を抹消され、キャンプから退去させられる。

 通学や通院などでキャンプを出て移動する際も、外出前に許可を得ることを義務づけられている。

 規制がいつまで続くのかは明らかにされていない。キャンプ住民たちは、来年予定されている選挙まで続くのではないかと不安げだ。

 この事態について、国連やNGOなど現地で活動する団体は懸念を強めるとともに、早期の緩和を軍事政権に求めている。

【翻訳/編集:そむちゃい吉田】

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