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【フィリピン台風22号被災】マクタン島 ババッグ・ドスへ「飲料水」「米」「缶詰」届ける
配信日時:2022年1月14日 8時45分 [ ID:7776]
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昨年12月16日、非常に強い危険な台風22号が、フィリピンを直撃した。2022年1月12日現在、多くの地域で、停電が続く悲惨な状況だ。携帯電話も繋がらないことが多い。フィリピン政府も被災状況の詳細を把握できないほどの大規模災害になった。セブ州マクタン島でもほんの一部を除き、インフラの復旧が遅れており、飲料水の確保が困難な状況だ。多くの支援団体が活動し、被災者の救済に乗り出している。
NPO Cebu Wish Inc.から現地の状況が届いた。『マクタン島のコルドバ自治区との堺にあるババッグ・ドスという地区へ支援に行きました。ババッグはウノ(1)とドス(2)とふたつの地区に分かれており、ババッグ・ウノは行政からの支援が少なからずあるものの、ドスはほぼ放置されたままとの事です。
大通りからでこぼこ道を数百メートル、そこからは車では行けないため、水20リットルとお米、缶詰などを各自が持ち1軒ずつ手渡しをするという少しタフな作業でした。
道無き道を行くと小さな潮だまりがあり、そこを囲むように岩盤の上に家を建てている集落がありました。
ほとんどの家は屋根が吹き飛ばされ、壁が一部飛んだり骨組みだけになっている家も沢山ありました。行政からの支援どころか調査もまだ入っていないとの事。通信手段もなく助けの声もあげられない状態だそうです。
私たちはこの近所に住む日本人の方のお陰でここの情報を得ることが出来ました。
もうすぐ台風からひと月経とうとしているのに、電気も水も復旧しておらず、家の修理をしようにも経済的余裕がなく、また資材も高騰している事から、夜も壊れたままの家で寝るしかないそうです。
1軒ずつ配布のため、30軒が私たちの限界でしたが、資金が集まり次第更に30軒追加で支援に行く予定です。
生活用水は雨水と共同井戸から得ているそうですが、遠いところだと井戸まで1キロ以上離れている家もあり、仕方なく潮だまりの海水で洗濯をしているとの話を聞きました。
様々な個人・団体が支援を行っていますが、支援の差に開きがあると思われます。自分たちの周りの人を優先するのは仕方ないと思いますが、私たちは過去に災害支援の経験を持つNPO法人として、同じ地域の同じ世帯に何度も支援をするのではなく、情報を得て目の届かない所へ支援をしていこうと考えています。』
NPO Cebu Wish Inc.は、フィリピン・セブの貧困家庭とそこに育つ子ども達へ支援を続けている。フィリピンの法律のもと正規登録された、セブ州マクタン島ラプラプ市のNPO法人。1991年から活動を開始している。日本人理事は大統領に認可を受けたフィリピン国家警察傘下にあるFNKN (foreign National Keepers Network)のメンバー。寄付についてはhttps://www.facebook.com/mactancebu 参照。
【編集:Rona A.】
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