ワールドのニュース

【コラム】LINEでの絵文字(スタンプ)使い過ぎにご注意 中国
配信日時:2022年1月22日 7時00分 [ ID:7791]

このエントリーをはてなブックマークに追加

写真をクリックすると次の写真に切り替わります。

LINEスタンプイメージ(マンゴー・チョコレート)

 LINEを利用しているとき、読んでいないのにも関わらず、なんとなく出たスタンプを押してしまった経験はないだろうか。今は、24時間以内なら、取り消すことも可能になったが、なんとなく押したスタンプまで取り消す人はあまりいないのではないだろうか。

 2020年以降、中国人間で交わされた一つのスタンプよって、民事裁判が起こされ、未解決のままだ。それが1件のみならず、多発している。

 案件としては、こうだ。お金を貸した人が、借りた人に、LINEで請求した。借りた人は、なんとなく「OK」の絵文字スタンプを押した。貸した側は、これをすぐに返済すると理解した。しかし、お金は戻ってこない。そこで裁判になった。「OK」と押した側は、同意していない、なんとなく押しただけと主張し、裁判所は「払うといったわけではない」と退けた。貸した側はおそらく弁護士を雇っているだろうから、費用倒れに借金まで返ってはこないというわけだ。

 また、不動産オーナーが、賃貸契約期間を過ぎてまだ立ち退かない借主に、家賃の増額する旨を、再三LINEで行った。立ち退かないくらい肝の太い中国人は、意図的に太陽のデザインのスタンプを返信した。太陽は、ネガティブの返事の時には使わないと、オーナーは解釈した。しかし、借主は「太陽のスタンプを送っただけだ」と主張し、裁判になった。こちらの裁判所では、「太陽は合意の印。契約終了後の増額した家賃を支払うこと」と判決を出した。ただ、払われたかどうかは、わからない。

 既読スルーだと思われたくなくて、なんとなくスタンプを押す。しかし、正直長いメッセージになればなるほど、読んではいない、100歩譲って、ちゃんと読んではいない。スマホの中の小さい文字だもの…。

 スタンプは、「おはよう」とか文字の入っていない太陽に関して言えば、「おはよう」の意味だろうし、「心ハレバレ」にもとれる。読んだ側のあくまでも主観になり、少なくとも、本当に少なくとも、夜のお商売で朝に帰ってきたから、太陽の下「おやすみなさい」という意味にはならない。

 この二つの裁判の場合は、どうして契約という重大事項にも関わらず「LINEで済む案件か」と思わずにはいられない。日本人ならそこは、契約書があり、印鑑が駆使される。しかし、デジタル庁がちゃんと世の中に浸透して、ハンコレスになったら、他国を笑ってられない裁判が起こる可能性がある。

 特に、ここ数年でガラケーがなくなり、スマホになった高齢者は、メールに絵文字を多用したように、LINEを始めて、スタンプだけで会話を成立させることにきっと熱心になるだろう。

 LINEは手軽なコミュニケーションツールだが、重要なことは、話したり書くべきではない。現に、中国や韓国に、LINE内容が駄々洩れ。2021年夏に発覚したばかり。

 便利なものには、必ず落とし穴がある。

 そして、中年男性の絵文字とスタンプ多用は、とても馬鹿な人だな~にしか思われないから、ご注意を。あなたのパパ活相手のあの子も、うざいとおもってキラキラスタンプ返信しているはずです。大人なら、言葉でコミュニケーションとりましょう、他国に駄々洩れでも、妻に浮気の証拠として写メ取られても。

【編集:fa】

ワールドの新着ニュース