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【コラム】QUEENフレディが喜ぶのか、聞いてみたいー韓国で銅像の除幕式?
配信日時:2022年4月21日 6時00分 [ ID:7976]

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QUEENのボーカル・フレディ・マーキュリー http://www.freddiemercury.com/

 2022年4月21日午後、今日、一つの銅像の除幕式が、韓国済州で行われる。銅像になるのは、フレディ・マーキュリー。

 QUEENのボーカル・フレディ・マーキュリーが亡くなったのは、1991年11月24日。享年(日本風に言っていいのか迷うが)45歳。生きていたら今、76歳、早すぎる死だった。世界中のファンがその死を悼んだ。

 近年、映画「ボヘミアンラプソディー」が公開され、ある意味フレディは、現役で彼を知らない世代にもとても身近な存在になった。もしかしたら、伝説になったと言ってもいいかもしれない~とても陳腐な表現だが。

 フレディが生きていた時、QUEENは、韓国公演をしていない。韓国人ファンは世界中で自分たちが一番のファンだと自負する。さもしい言葉だ。それほど熱狂的なファンがいるとわかれば、フレディは喜んで公演をしただろう。いなくなってからファンだと言ってもそれは空しいことだ。

 その中のファンの一人、済州の実業家が銅像の誘致委員会を設立した。そして、2014年にフレディのいないQUEENの韓国初公演が行われた際に、ギタリストのブライアンメイらの承諾をとったと言う…この除幕式にはQUEEN関係者は参加しない模様なので、本当に許可を得られたかどうかは永久に謎である。

 フレディの銅像は、すでにスイスに存在する。1978年にその場所を訪れたフレディ。静寂さを気に入り別荘を建てた。そして亡くなるまでそこで過ごしたというちゃんとした由来の地である。

 韓国人は、慰安婦像や徴用工像を含めて、なにか銅像を建てることに取りつかれている。生前のフレディが、お忍びで韓国を訪れ、なにか深い親交を結んだと言うならばその銅像にも意味を持てるのかもしれないが、お金持ちの一ファンが建てたに過ぎないものを、彼は喜ぶのであろうか。

 きっと観光名所に、韓国はするだろう。でもそれは、静寂を望んだフレディを金儲けの道具に使うことになることを、韓国人は知らない。

【編集:fa】

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