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【コラム】機能性表示食品、と、トクホは、別物とは知らない韓国
配信日時:2022年5月30日 6時00分 [ ID:8080]
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2022年4月、キムチが日本の機能性表示食品に選ばれた。韓国メディアが鬼の首でも取ったかのように報じている。
誤解することなかれ。韓国のキムチ「全部」が選ばれたわけではないトゥレチャンというメーカーの「熟成発酵キムチ」という商品「のみ」だ。バリエーションはあるかもしれない。しかし、韓国キムチ全部が選ばれるはずはない。
さらに、日本人ならば、ここは機能性表示食品と、トクホの違いはご存じだろう。機能性表示食品は、日本消費者庁に届け出をするだけでパッケージに記載することができる。例えば、水にビタミンCの粉末を溶かしただけでも、名乗ることができる。但し、読めるか読めないかすごく小さな文字で、「医学的に効果が実証されたものではない」といった感じの説明文を明記しなければならない。トクホこと特定保健用食品は、消費者庁に医学的根拠も含めて申請し、許可をもらったものである。個人差はあるが、ある程度の効果が実証されるもの。それでも、はっきりした文字で、「消費者庁認可」などと記載されている。
この韓国初の日本消費者庁が認めたキムチには、整腸作用(腸内にある有害な菌と食品から細菌を退治すること…鬼退治じゃなかろうに)の効果が実証された「クラフトオリゴ糖」が含まれている。つまり、キムチがいいのではなく、「クラフトオリゴ糖」がいい働きをするってことだ。水に溶けた「ビタミンC」的な存在だ。
この申請しっぱなしでも機能性表示食品をパッケージに書くことができるが故に、紅参(畑から収穫した高麗人参を水洗いし、人参の重要成分であるサポインが多く含まれている皮をはがさず皮ごと蒸して水分が14%以下になるまで乾燥させた高麗人参のこと)や蚕(蚕のさなぎの佃煮…見た目が蛆虫に似ている)も申請しようとしている。
食品成分表示が極めて厳しい日本で、キムチが認められたのは韓国輸出業界としての未来は明るいと関係者は手放しで喜んでいる。
繰り返し書くが、たった1社のキムチを、さもすべてのキムチが認められたように称えるのが韓国流の自画自賛方式だ。
原料が日本産のおいしいキムチはたくさんある。また、機能性表示食品にこだわるならば、日本産キムチにもある。オリゴ糖入りもあるだろう。あえて危険を冒してまで食べる必要があるか、ご一考いただきたい。トクホではない。
【編集:fa】
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