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【コラム】江南疫病という、新しい流行り病 ー 韓国
配信日時:2022年7月28日 6時00分 [ ID:8220]

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韓国イメージ

 2022年7月、韓国には、新型コロナウィルスの存在をも脅かす新種の病が出現した。仮の名は「江南疫病」。限りなく風邪症状に似ている。

 江南は、ソウル市の南東部にある区で、瑞草区とカンナム8額群を構成している。流動人口が韓国で最も多い駅もある~そもそもは、郊外の農村部だったが、ソウル市に編入されてから発展していった。なにもないので新しい建物が作り放題だったのだろう。

 建物だけではない、新しいものはここから発生することが多い。若者が集まりやすいからだろうか。
特に瑞草区は、クラブが密集している。クラブといっても、きれいなお姉さんがお酒の接待をしてくれる場所ではない。バブルを体験した人ならば知っているだろう、ディスコをもっと無機質にした21世紀の若者がたむろする場所。収容人員をはるかに超えた韓国人が集う。喧噪な音楽の中で踊る(盆踊りではない)。その密室には、巨大なエアコンがあり、いい室温を保っている。

 韓国にも梅雨はある(チャンマと言う)。その梅雨時に入ってから、クラブに出入りした者が、39度以上の高熱を出すようになった。咳や痰も出る~中には血痰を出した者もいる。解熱剤を使っても熱は下がらない。病院受診で点滴をしても症状は緩和しない。コロナ診断を受けても、陰性としかでない。江南のクラブ行った者たちの出す症状から「江南疫病」という仮名は付けられた。

 専門家たちは、肺真菌症を疑っている。要因としては、エアコンの中にたまったカビを、その密閉空間の中にいるうちに吸い込む。カビが肺に入り込むと、高熱や咳、痰、倦怠感など、風邪やコロナに近い症状になる。コロナは、ここ3年弱の「新しい病」だから同列に扱うべきではないかもしれない。
けれど、いくら政府が、外出緩和政策を出したからと言って、現在もコロナ禍である以上、クラブなどに出入りしないことこそが、この病にならない第一要素だとも言えよう。しかし、君子がいないと思われる韓国では、危うきに近寄るのが日常なのだ。

 医療関係者も、ケンタロウス変異まで起こしているコロナウィルスだけでも毎日、自らの命を削って働いているのに、遊びを満喫した上での「もしやコロナ」な患者が激増されると、迷惑極まりないに違いない。

 日本では異様に速い梅雨明けが宣言され、ゲリラ豪雨というより、人々を家から出さないがために降り続ける強雨に見舞われている。日本で「江南疫病」が流行らないことを祈りたいものだ。そんなに踊りたいなら、だれもいない河川敷で、一人で盆踊りでもしろ。

【編集:fa】

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