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【コラム】炎上は、自作自演で 韓国
配信日時:2022年8月21日 6時00分 [ ID:8286]

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韓国イメージ

 2022年8月。韓国で2025年から小学校の入学年齢を満6歳から、満5歳にと1歳引き下げる学校教育制度改編案がストップした。教育部が提案してから、わずか4日後のストップ。この「たった4日間」で、該当する子どもを持つ親たちがどんなに驚き、慌て、悩んだかが推測できる。

 一番の問題は、2025年度は、6歳児と5歳児が一緒に1年生になる。仮に日本の学齢制度に換算すると、2019年4月生まれから2021年3月生まれが一緒の学年になるのだ。それでなくても、1年間でも4月5月生まれは、身体が大きくて「学級委員候補」然としている。が、3月生まれは、「小さい人チームさん」だ。そこが、2年間違うとなれば、体力も知力もまったく別物になる(この状態は、この1年に限定される模様だが。選択制になると、2歳差が永久に続く)。

 たった4日間の間に、教育部長菅が、保護者団体と話し合おうと面談した。あまりのショックに泣きだした保護者に寄り添おうとした瞬間に拒絶される事態になっている。泣いていてかわいそうだからと長官はいったが、泣く原因を作ったのは誰なのだ?

 確かに、1年早く勉強というものを始めれば、大学受験の時に「若い頭脳」が回るかもしれない。日本の事例で恐縮だが、4月2日に生まれた子が、親の方針で、4月1日に生まれたことにされることはなくはない。世の中を早く知るという願いが込められていたが、とある子の人生を見るにつけ、その親の考えは失敗だったなと思う。知恵と行動が伴わず、トラブルメーカーになった。さらに滑り込んだ大学では、バイクの2ケツ事故を起こして、本来学ぶべき学年で卒業した。

 1年早く小学生になっても、中学浪人や大学浪人、留年などで、ストレートな人生にならないことも多々ある。

 韓国教育部は、ストップさせ、この案件を撤回した。わずか4日間のゴタゴタ。新政権が樹立して3カ月余り。功を為そうと焦る、あるいは、教育部のやっている感を見せたくて、炎上案件をぶち込んだとも言える。

 世の中の教育に対する価値観を把握していない政策は、もっと政権内で練り込んでから、表に出すべきこと。甘いな、韓国。

【編集:fa】

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