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【コラム】来年のことは、来年決めたら…韓国
配信日時:2023年1月10日 7時00分 [ ID:8608]

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 2023年という年が明けたばかりなのに、2024年5月に施行予定の法改正がそのまま行われるというのは、「鬼が笑う」。

 でも、政治家にとって、国民は鬼だろう。選挙の時は「1票いれてくれる神」だけれど、また黙っていてくれれば、下僕だろう。でも、デモなどを行う国民は、鬼だ。

 現代に鬼がいてはならない。そうしてマスコミに圧力をかけ、官邸前で行われているデモがほとんど報じられない国もある…関テレの挑戦作「エルピス」見られましたか。婿の殺害が公になって国が混乱する中で、えん罪被害者の死刑が実行されるかもしれない。一人のえん罪被害者を救うために、国の「本当」は暴かない。もどかしい選択だ。

 韓国では、大統領官邸や国会議長公館、最高裁長官公館や憲法裁判所長公館の警戒地点から100メートル以内では、デモや屋外集会をしてならないという法律が、現在施行中だ。

 けれど、憲法裁は、大統領官邸に関してだけは、例外的に許容しても大統領の憲法的機能が発揮できるとした。暴力や不法もしくは突発的な状況による危険が起こることは否めないが、大統領になったからには、国民の声を聞くべきだからだ。官邸近隣の集会を禁止するのは、集会の自由を制限するというのだ。

 上記の他の公館は許されないのは…国民の声を聞く必要がないからか。大統領を辞めた人の私邸前では毎日行われているらしいが、それも「前大統領」だから、任期が終わっても聞くべき任務なのか。

 国民は鬼ではない。声を聞くだけでなく、国民が生きやすいように国を変えていくのが、要職に就いた立場の人間がすることだ。

 来年の施行が速やかに行われることを、そして、すべての公職者に対してもできるようになればと。おっと、警戒地点というのは、敷地なのか、敷地の前のポリスボックスなのか…聞こえない地点を作り上げるために1年以上かけるんだろうけれども。

【編集:fa】

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