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【トルコ・シリア大地震】ワールド・ビジョン、シリア北西部等で支援活動を展開!
配信日時:2023年2月10日 15時00分 [ ID:8682]

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https://www.worldvision.jp/donate/turkey-and-syria-emergency-response.html 写真提供:国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

 世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは現地時間2023年2月6日(月)にトルコ南部で発生した地震およびその後の一連の地震を受け、現地にて初動調査と初期対応を行っています。また、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンは「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」の受付を開始しました。
・ご支援は、ワールド・ビジョン・ジャパン公式HPにて承っております。 

一連の地震は10年以上におよぶ紛争でぜい弱だった地域を直撃しました。シリアでは現在、凍える寒さの中、子どもたちが搾取や虐待のリスクにさらされています。ワールド・ビジョンは震災前からシリア北西部で支援活動を展開していたため、発災後すぐに支援活動を展開することができました。

■ワールド・ビジョンのシリア対応事業責任者を務めるヨハン・モイジのメッセージ
「ワールド・ビジョンがこれまでに対応してきた多くの緊急事態同様、今回の地震の影響を受けたシリアの子どもたちは非常にぜい弱な立場におかれています。シリアでは、今回の壊滅的な地震が発生する前から多くの困難がありました。現在、数十万人が家を失い、避難する途中で家族と離ればなれになってしまった子どもたちもいます。そのため、搾取や虐待に直面する危険がさらに高まっています。このような危機が発生した直後は、ぜい弱な立場におかれた人々に対する食料支援、避難先確保などの初期対応がまず行われるため、子どもたちを搾取や虐待から保護する体制が早期に整わないことがあります。その結果、深刻な事態の発生を未然に防ぐことが難しくなる可能性があります。残念なことに、支援と保護を最も必要としている時に、子どもたちのぜい弱な立場を食い物にして搾取する人々がいます。子ども支援団体として、子どもたちを保護し、安全を守ることはワールド・ビジョンの活動の主要な優先事項であり、今回の地震への対応において中心に据えていきたいと思います。
現在、さらにぜい弱な環境に置かれ、搾取の危機にさらされている子どもたちが、できるだけ早く家や学校など安全な場所に戻れるようにすることが必要です。子どもたちは、今、氷点下の凍える寒さの中、病気のまん延、児童労働や児童婚といった適切な保護が求められるリスク、その他の搾取や虐待のリスクに直面しながら、懸命に生き延びようとしています。私たちは今日子どもたちの命を守り、未来を築くためにできることをすべてしなければなりません。シリア北西部に暮らす子どもたちは、世界中の他の場所で暮らすすべての子どもたち同様、豊かないのちを生きる権利があるのです」

■ヨルダン駐在でシリア支援事業担当の渡邉裕子スタッフから日本の皆さまへのメッセージ
「2月6日に発生したトルコ・シリア大地震により、私が担当するシリアの教育および栄養支援の事業地があるシリア北西部地域も被災しました。地震発生前から、人口460万人のうちのうち半数以上が国内避難民で、410万人が人道支援を必要としている大変厳しい状況下にありました。すでにぜい弱な立場にあった子どもたちが、今回の地震によって、さらに過酷な状況に追い込まれていることに、皆さまと同じように、私自身も大変心を痛めています。
シリアの現地スタッフからの報告によると、人々は、余震が続いているため、建物の中に入らず、雪もちらつく極寒の中、屋外で過ごしているそうです。被災者の数は、日に日に増加しています。
私たちワールド・ビジョンは、かねてよりシリア北西部地域で活動を実施していたため、発災後すぐに初動調査を行い、喫緊に必要とされる暖房器具や燃料の配布を開始することができました。今後、すでに協力体制にあった現地提携団体とともに、ひとりでも多くの子どもたちと地域の人々の命を救うため、食料や緊急援助物資などの人道支援を届けます。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、現在、「トルコ・シリア大地震緊急援助募金」へのご協力をお願いしております。余震が続く恐怖の中、極限の寒さに耐え、支援を待つ子どもたちを救うため、ぜひお力を貸してください。私も現地スタッフとともに、皆さまからのご寄付を、今最も必要とされている支援に変えて子どもたちに届けられるよう、混乱の中でも最善を尽くし、一生懸命努めてまいります」

【編集:WVJ 加藤早紀】

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