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【コラム】大丈夫、全部は中国所有ではないから
配信日時:2023年3月25日 6時00分 [ ID:8766]

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沖縄のイメージ

 島って買えるんだ、とはじめて知ったのは、歌手のさだまさしさんが「歌島」を買った時だ。それは遠い昔で、日本人が日本の島を買ったんだ~水道引くとか経費が大変というさださんの笑い話に「へ~」と思った程度だ。

 日本固有の領土「竹島」は、なぜか40人ほどの韓国人の「なんちゃって警察官」が違法に生活しているが、「個人の所有者がいない無主地」であり、島根県に属する。つまり、個人所有ではないから、売買もされない。やはり日本固有の領土だ。

 今年に入って、中国人の女性が「日本の無人島を買った」とSNSで注目を浴びている。沖縄本島北方の無人島である「屋那覇島」のことを言っている。正式には、彼女個人のものではなく、登記簿上は親族の会社名義だ。

 そして、この島は、とりあえず無人島ではあるが、伊是名村 (いぜなそん)の一つである。伊是名村は、沖縄県 島尻郡 に属する。 有人島の 伊是名島 のみだが、 無人島 の 屋那覇島 ・ 具志川島 ・ 降神(うるがみ)島 の4島からで構成されている。

 行政、自治体が存在するということは、島ごとを購入することはできない。

 砂浜は、役場が管理しているので、彼女の所有地ではない。島のところどころを購入しただけとなる。

 つまり、中国人が「中国の領土が広がった」というのは、北海道で中国人所有の土地があるのと同じ意味であり、領土ではない。ただ、この島にしても、北海道の土地にしても、あまり気持ちのいいものではない。

 これに対して、日本政府は「領海基線を有する国境離島、有人国境離島などに該当するものではない」と調査に乗り出すとも明確にはしていない。彼女の母国が母国だけに、いやに弱腰ではある。まあ、強気に出て一瞬で消されないようにしたともいえるが。

 売れる土地があったら売りたいのが現代、コロナ禍になってなおさらその思いはわからなくはない。そして、日本人の手に渡る顔で買いに来られたら、うっかり中国人でしたは、今日本中に広がっている。

【編集:fa】

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