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【タイ】政府から表彰された・日本人女性校長が運営する「虹の学校」が15周年
配信日時:2023年3月24日 16時45分 [ ID:8774]

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虹の学校ホームページ:https://www.rainbowschoolthailand.com/ja/main/ (写真提供:虹の学校)

 2023年3月17日、タイ中部カンチャナブリー県の山奥で日本人女性が校長を務める虹の学校が、15周年を迎えたことを記念して新設された新校舎で記念イベントを開催した。

 記念式典では、会場に「虹の学校」の歴史を振り返る写真が展示され、総勢100名の参加者と共に15年間の歴史を振り返り、創設者の玉城氏を始め多くの支援者からのビデオメッセージを鑑賞。また、タイ人の生徒代表からの英語と日本語での祝辞や、外部の高校へ通っている先輩生徒からのアドバイス、在校生やスタディーツアーで参加していた日本人の子どもたちのダンス・歌の披露など、子どもたちも一生懸命に15周年のイベントを盛り上げ、関係者一同がこれからも子どもたちの明るい未来と村の発展に貢献していくことを改めて誓う会となった。

 虹の学校は、2008年に高知市高法寺の玉城秀大住職が、ミャンマーとの国境に程近いカンチャナブリ県サンクラブリーに創設。2010年に片岡朋子さんが校長に就任。2014年に学習センターとしてタイ政府に公認された。その後、クラウドファンディングなどの支援を受けて現在の土地を購入。タイの学習カリキュラムのほか、日本語や農業についての基本的な知識や教養を提供。子どもたち自らが関心を持ち、やりたいと思ったことを選んで挑戦するなど、自主性を引き出す教育がタイ国内でも高く評価されている。そして、こうした実績により今年1月にはタイ政府社会開発・人間安全保障省から社会貢献賞を受賞した。

 また、虹の学校では、支援者と生徒達の交流も積極的に行っており、スタディーツアーも開催している。バンコクやその周辺だけ見ていると想像もつかない環境がタイにあること。山岳地帯での暮らしとそこに住む子ども達に立ちはだかる問題。中には国籍すら持たない人がいることなどを直接現地で見ることができる。詳しくは学校のホームページやFacebookなどでも見ることができる。

【編集:そむちゃい吉田】

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