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【コラム】大崎市にある・超絶隠れた名所、日韓友好『絆』博物館
配信日時:2023年4月18日 6時00分 [ ID:8844]

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イメージ Wikipediaから

 宮城県大崎市にある新聞社内には「日韓友好『絆』博物館」がある。東日本大震災の翌年の2012年11月に開設された。 この新聞社は、韓国の忠清南道舒川(ソーチョン)郡のローカル紙「舒川新聞社」と姉妹新聞社となっている。1997年、駐仙台大韓民国総領事館の仲介で交流が始まり、1998年に姉妹新聞になった。それから25年間、両社はグローバル(世界的規模)な視野と感覚を持ったローカル紙の使命として「グローカル」な社員育成に力を入れ、相互訪問を続けてきた。

 その訪問などの成果を展示しているのが「『絆』博物館」だ。控えめな新聞社だけに、地元の人にもその存在はあまり知られていない。しかし、展示物を見れば、いかに友好力が強いかがわかる。写真パネルは当然のこと。カラムシなどの繊維で織った韓国伝統の織物「モン」の上着(薄地の開襟シャツのようなもの)。香炉のレプリカ(どんな香りがするのだろう…韓国独自の香りに違いない)。太鼓の一種である「チャング」。彫刻入りの硯など、ジャンルを問わず、韓国のいいところやモノを所狭しと紹介している。

 大崎市には、あまり公にはなってはいないが、大韓民国(韓国)も朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)も会館が存在している。日本名を名乗っているが、在日と関西地方で揶揄されている人たちが街に溶け込んで暮らしているのかもしれない。

 日本人的には、物価高で新聞購読を断念してしまう家庭が増えているが、隣国を大切にするこの新聞社は、ニュースで取り上げる人物も厳選し繰り返し登場させているし、市政批判もほとんど行わない(市長が公務として白鵬の断髪式に行ったとかは報道しない徹底ぶりだ)。日本に1つぐらい、韓国より、朝鮮人よりの新聞社があってもいいのかもしれない。

 なお、この博物館は平日午前9時から午後4時まで(祝日は正午まで)開館しており、日曜と年末年始は休館だ。駅から徒歩20分程度のところにある。足を運んではどうだろうか。

【編集:fa】

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