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【カンボジア】「カンボジア中間年経済調査2」=JICA協力
配信日時:2014年9月11日 21時34分 [ ID:976]

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急激な経済成長をするカンボジア、中国や韓国も有望な投資先と見ている。

【カンボジア】「カンボジア中間年経済調査1」の続き。

 2.カンボジアの事業所密度は2.8事業所キロ平方メートル

 プノンペン都は、全国で事業所密度が最も高く、163.6事業所/キロ平方メートルとなっている。次いで、カンダール州が11.9事業所/キロ平方メートル、タケオ州が9.2事業所/キロ平方メートル、プレイベン州が6.0事業所/キロ平方メートル、プレアシハヌーク州が5.6事業所/キロ平方メートル、などとなっている。

 一方、モンドルキリ州は事業所密度が最も低く、0.2事業所/キロ平方メートルとなっている。これは、モンドルキリ州が、全国で人口密度が最も低いことが大きな理由である。次いで、ストゥントゥレン州が0.4事業所/キロ平方メートル、プレアビヒア州が0.4事業所/キロ平方メートル、コッコン州が0.5事業所/キロ平方メートル、ラタナキリ州が0.6事業所/キロ平方メートルなどとなっている。これらの5つの州は、いずれも辺境地に位置しており、他国との国境に接している。

 3.カンボジアにおける1,000人当たりの事業所数は、35.0事業所/千人

 プノンペン都は、全国で1,000人当たりの事業所数が最も多く、58.4事業所/千人となっている。次いで、パイリン州が44.8事業所/千人、コッコン州が44.6事業所/千人、コンポンチュナン州が43.6事業所/千人、プレアシハヌーク州が43.1事業所/千人などとなっている。これらの5つの州は、西部又は中部、換言すれば、平野部又は海岸部に位置しており、ビジネスの競争が激しい地域でもある。
 
 一方、オッドーミンチェイ州は、1,000人当たりの事業所数が最も少なく、21.8事業所/千人となっている。次いで、スバイリエン州が25.1事業所/千人、プレイベン州が25.5事業所/千人、プレアビヒア州が26.1事業所/千人、カンポット州が26.9事業所/千人となっている。これらの5つの州は、人口規模と比較すると事業所数が少なく、事業所を新設する余地があるといえる。

 4.カンボジアにおける1,000世帯当たりの事業所数は、162.6事業所/千世帯

 プノンペン都は、1,000世帯当たりの事業所数が全国で最も多く、279.7事業所/千世帯となっている。次いで、コッコン州が212.5事業所/千世帯、プレアシハヌーク州が207.7事業所/千世帯、コンポンチュナン州が205.0事業所/千世帯、パイリン州が203.3事業所/千世帯となっている。これらの5つの州は比較的ビジネスの競争が激しい地域といえる。

 一方、オッドーミンチェイ州は、1,000世帯当たりの事業所数が最も少なく、100.3事業所/千世帯となっている。次いで、スバイリエン州が110.9事業所/千世帯、プレイベン州が115.3事業所/千世帯、カンポット州が120.9事業所/千世帯、プレアビヒア州が127.2事業所/千世帯となっている。これら5州は、プレアビヒア州を除き、事業所密度と比較するとかなり低い順位となっている。このことは、世帯数と比較すると事業所数が少なく、事業所を新設する余地があることを意味している。

 5.2011年から2014年の間に増加したカンボジア全国の事業所は50,915事業所

 プノンペン都は、全国で2011年から2014年の間に増加した事業所数が最も多く、13,916事業所となっている。次いで、シェムリアップ州が9,694事業所、コンポンチュナン州が4,302事業所、プルサット州が3,480事業所、タケオ州が2,965事業所となっている。この結果は、これらの5つの州が同期間においてビジネス活動や社会経済開発が比較的活発であったことを意味している。

 一方、増加した事業所数が最も少なかったのはケップ州の139事業所であり、次いでストゥントゥレン州の196事業所、パイリン州の241事業所、コンポントム州の373事業所、モンドルキリ州の399事業所となっている。この結果は、ケップ州を除き、これらの州に対して投資を行う余地があることを意味している。


【編集:高橋大地】

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