TODAY 2024年4月26日
ワールドのニュース
【コラム】トロット一曲紹介「別離」 韓国
配信日時:2022年6月30日 6時15分 [ ID:8159]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
「別離(わかれ)」なんて、縁起の悪いタイトルより、「釜山港に帰れ」の方が命令調で、韓国国民からしたらいいのかもしれない。韓国演歌の代表として、筆者は「別離」をあげたい。
「別離(わかれ)」と書いて、韓国では「イビヨル」と読む。1973年リリース。最初に歌った歌手は、韓国のパティ・キム(1989年に「別離」でNHK紅白歌合戦に出ている)。
作詞作曲は、日本名:吉屋潤(韓国名:キル・オギュン)。吉屋は、1950年に日本に密航で入国した。その2年後、サックス奏者としてビッグバンドを率いた。1960年には、東京スイングオーケストラのバンマスとして、ソウル公演を行っている。
日本では吉屋潤、韓国では韓国名を器用に使い、作詞作曲、日本語訳詞までこなしている。1966年あたりで韓国に帰ったのに、1988年には日本に移住している。そして、1994年にまた韓国に帰り、翌年死去している。
♪ときには思い出すでしょ 冷たい人だけど
あんなに愛した思い出を 忘れはしないでしょ
山越え遠くに 別れても
海の彼方遥か 離れても
自分の元を去った恋人を思う恋歌というジャンルでもあるが、北朝鮮への思いを込めたとも言われている~金正日氏の愛唱歌とも知られ、1999年には、国交はないがパティ・キムが平城で披露している。釜山港は韓国の土地名であり、北朝鮮的には、「釜山港に帰れ」より「別離」のほうがしっくりいったのだろう。
多くの歌手(日本の歌手も含む)がカヴァーしたが、筆者は、閔海景というアイドル歌手の歌唱でこの曲を知った。桂銀淑もキムヨンジャも、チョーヨンピルも、いろんな歌を、日本語で歌っていたけれど、アイドルはめずらしく2番を韓国語で歌っていたからインパクトがあった。手話のような振り付けもついていたように思う。
これが、けっこう、近隣の小学生にウケて、筆者の住む田舎ではプチヒットになったが、アイドルがその後日本で活動しなかったのを考えると、大人は大御所の歌唱が好きだったのかもしれない。
吉屋の作曲したものには、キムヨンジャがソウルオリンピックで「韓国語」で歌った「朝の国から」(韓国演歌ではなく、大衆歌謡のジャンル)がある。韓国は根暗じゃないのよ~明るいんだよ~と一生懸命歌われた。
でも、無理して元気を求められるよりも、「別離」の方が聞きやすい。恨を込めないで聞くことができる韓国演歌も、なくは、ない。
【編集:fa】
|
|
<< 関連記事 >>
ワールドの新着ニュース
人気ニュースランキング
[ ワールド ]
【コラム】韓国のセクシー女優ならOKなのかな? 「2024 KXF The Fashion」開催!
【コラム】辛ラーメン、発がん性物質の混入について考える 韓国
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2024年4月19日 12時00分 ]
ベトナム [ 2024年1月18日 11時00分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2022年4月3日 19時30分 ]
ラオス [ 2023年8月16日 17時00分 ]
国連・SDGs [ 2024年4月19日 16時15分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2024年4月22日 17時45分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2023年6月12日 8時00分 ]
フィリピン [ 2024年4月25日 19時00分 ]