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香港と出会える「香港ミニチュア展」東京・丸の内KITTEで開催
配信日時:2022年7月29日 10時00分 [ ID:8232]

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香港の伝統と文化に触れられる「香港ミニチュア展」

 2022年7月28日、香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部(香港経済貿易代表部)は、東京・丸の内のKITTE、アトリウムで「香港ミニチュア展」が始まった。8月7日まで開催する。

 2022年は香港特別行政区の設立25周年にあたり、その記念イベントの一つとして、超精巧に再現した「ビクトリアハーバー(維多利亞港)」のミニチュアをはじめ、香港に行っても見られない、AR(Augmented Reality、拡張現実)技術を用いたミニチュアやガリバー気分で写真の撮れるミニチュアなど、40点にのぼる超精巧なミニチュア作品が一堂に登場。

 この展示会は、香港の古き良き伝統や独自の文化、超高層ビルが描くスカイライン、人々の生活などをとらえた香港のミニチュア作家たちが、「今昔 Old and New」、「傳統(伝統) Traditions」、「美食 Delicacies」、「節慶(祭りと行事) Festivals」を4つのテーマに分けて紹介。東洋と西洋、古いものと新しいものが混ざり合う香港の文化や歴史遺産の本質を生き生きと描き出している。

 人気を博すのは完成までに2年もの歳月を要した「ビクトリアハーバー(維多利亞港)」750の1スケール、3.5m ×1.5m× 1mで再現した香港島と九龍半島の間に位置する港であり、ビクトリアピークから見下ろすその夜景は「100万ドルの夜景」と称される絶景で香港の象徴ともいわれている。

 また、「100万ドルの夜景」を照らす40棟の摩天楼の灯り、伝統的な木造帆船「ダックリング号」や120年以上にわたり九龍半島の南端と香港島を結ぶ「スターフェリー」が海の上を進む様子や、香港の工業地帯であった観塘 (クントン)の繁華街、裕民ビル、裕華ビル、宝声映画館をはじめとする古いビル、まばゆいネオン、点滅する信号、地元住民に馴染みの店や屋台、階段下の商店などが細かく再現されている。

 香港ならではの職人技が光るバンブーシアターは、日本のお盆にあたる「盂蘭節」などの祭りや祝日に伝統劇を上演するため、竹を組んで建てられる臨時の劇場(バンブーシアター)で、民俗文化や伝統工法を忠実に再現し、職人技と劇場の賑やかな雰囲気を伝えるため1,000個以上の電球に一つ一つ色を塗り、花看板も手作りで、日本にいながら香港のお祭り気分を味わうことが出来る。

 この「香港ミニチュア展」は、香港の都市景観、懐かしい街並み、伝統行事や家屋等を精巧に再現したミニチュア模型で、この数年、全世界を覆った感染症拡大の影響から自由に旅行を楽しむことのできない状況が続き、あらためて香港に触れ、香港への旅行気分を手軽に味わっていただくためのイベントで、香港と日本の文化交流を促進する香港特別行政区設立25周年を記念しての展示会を開催した。

【取材:安麻 比呂】

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