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【コラム】これじゃあ、犯人逮捕できないよ! 韓国
配信日時:2023年12月12日 7時00分 [ ID:9416]

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 みなさんならば、このメニューに妥当な価格をいくらに設定するだろうか。「ポテトサラダ少し入ったモーニングパン(小さめ)2個。いちごジャム(ポテトサラダがパンに入っているのに、なぜ)。具のないスープ」。筆者なら、150円としたいが価格高騰の折から200円かな。

 これは韓国ソウルのある警察署の朝食のメニュー。食券は基本強制的に購入させられるので、夜勤明けならまだしも、勤務に就く前に食べなければならない。
で、価格はいくらか…560円。出したくない。韓国にある高級ホテルの焼き立てパンやいちご100%のジャムや、シェフの技が生かされたスープなら安いが。
ジャムとスープはトレイにすでに置いてあるので、無造作にパンを「2個だけ」自分で取る。スープがさめていたら、味のある汁だ。SNSにUPされ、あまりの質素さ=貧乏くささに、同情する声が多数寄せられた。

 食堂側が反論するに、この日は特別な日で、ランチにカムジャピョダギタン(豚の背骨肉の煮込み料理)の仕込みに時間がかかり、朝食が必然的に手抜きに見えるようになった。普段はもっと豪華だ、と。警察署が職人を頼んで運営している食堂なのか、外部委託の食堂なのかでも、論議は分かれるが…外部ならば、業者を替えるべきだ。これでは、働けない、おやつの時間まででも。

 食券の強制購入に関しては、食費の浮いた分で食堂スタッフの人件費や退職金にするために、カンパの意味で必要なのだそうだ。30日分ではなく、月にたった10日分のカンパだから理解してもらえるとしている。

 しかし、食べるという権利は、もちろん韓国人にもあって、自宅で食べてくるお弁当を持ってくるコンビニ対応朝早く開いている早い安いうまい定食屋に行く選択ができなければ、人権侵害だ。人件費や退職金は、経営母体が用意するものであり利用者のカンパはあり得ない。

 今年も寒波に襲われている。こんな力の出ない冷たい朝食は、離婚寸前のちょっと手前の夫婦の朝ごはんみたいなものだ。

【編集:fa】

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