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フィリピンでは雨に濡れると風邪をひく・ミンダナオ島オサミス発信
配信日時:2024年2月15日 6時00分 [ ID:9527]

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朝から家族で賑やかに話しながらシャワーをする彼女たち。シャワーは全身を綺麗にするのは当然ですが、シャワーには雨が降ったり、暑すぎたりしたときに屋外で病気にならないようにする風習の意味があります。

 2024年2月7日、フィリピンでは雨に濡れると風邪をひくと言われています。

 フィリピンでは雨の時に外出すると風邪を引くという伝統的な考え方があります。この考え方はフィリピンだけではなく、多くの文化や地域で見られる一般的な信念の一つですがフィリピンの人達は強く信じています。

 私は今週から咳と熱っぽさが有り風邪の諸症状が有りました。

 家族からは私が雨の時に外に出て雨に濡れたからだと言っています。でも実際は家族全員が咳をした後に私に移ってきたものでした。

 ※フィリピン人が強く信じている事ですが、医学的には風邪やインフルエンザはウイルスによる感染症であり、直接的に雨が原因ではないとの情報も有ります。(ChatGPTより)

 しかし私の家族からは雨の時に外に出てはだめと言われています。家族たちは「毎朝シャワーを浴びず、雨が降ったり、外が暑かったりすると、病気の原因になる可能性があると私は信じています。経験したことを私たちは信じているのです。」と言っています。看護師の専門的な勉強をしているジュリナも同意見です。

 妻の妹ジェニーの説明では

 フィリピン人の文化では、私達は毎朝シャワーを浴びます。この時はもちろん髪の毛も洗います。全身を綺麗にするのは当然ですが、シャワーには雨が降ったり、暑すぎたりしたときは屋外で簡単に病気にならないようにする意味もあります。

 しかし夜は髪を洗いません。首から下だけのシャワーをするようにします。髪が濡れた状態で寝ることが目の健康に悪影響を与えると考えられているからです。具体的には、濡れた髪が顔や目に触れることで、目の周りが湿った状態になり、それが目の疾患や不快感を引き起こすと信じられています。この考え方は、古くから伝わる伝承や口承に根ざしています。

 フィリピン人の間でもう一つ信じられているのは、外の気温が極度に暑いときは、冷たい水やジュースを飲んではいけません。咳や風邪が治らなくなるからです。そして、外から帰ってきて雨が降りそうなときは、冷たくない水をたくさん飲むべきなのです。

 フィリピーノがお出かけやデートに遅れて来るのに「シャワーをしていたから」という言い訳が有ります。シャワーには清潔さや身だしなみを整えるという事も有りますが、実はこの様な文化的な背景が有ったことを理解すれば待たされることに腹も立たなくなるでしょう。

【執筆:オサミス市在住14年目・上野浩一】

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