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韓国人熟練工が悲鳴! 外国人労働者が仕事を奪う移民政策の罠
配信日時:2025年10月3日 7時00分 [ ID:10434]

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 自国の国民より安い賃金で、労災などぐずぐず言わないで働いてくれる外国人労働者は、経営者からしたら喉から出るくらいほしい。だが、国の最低賃金でもいいから韓国で働きたいと言う国民は大勢いる。

 このほど、韓国の大手造船所のなる地域:蔚山市で、「広域型ビザ」拡大に反対する住民署名が始まった。蔚山市は、5月に韓国法務部の広域型ビザのモデル自治体になった。
海外で要請した人材を韓国の産業現場に投ずるというもの。労働者とは言うが、家族を連れてきて定住するものなども推測されるから、≒移民のようなものと考えられるであろう。

 それに対して地域住民は「韓国人熟練工の今後とも安定した雇用と賃金水準を脅かす」として反発している。
すでに、外国人雇用は、造船業の中では、韓国国民である熟練工の立場をあやういものにしている。人数の増加だけならまだしも、賃金も外国人価格にして「それでも働くなら働けば」と外国人労働者ファーストになっている。外国人は、もっと賃金の低い国からきているなどして、言い値で使われ福利厚生などもない。それでも飼いならされた羊のように働いている。
この人が居なければというほどの熟練工はまず守られる。しかし、その中間がおらずに、外国人労働者が、韓国人労働者にとって代わっている。

 蔚山市はある意味指定自治体になったからは、国への忠誠をみせなければならない。労働力難解消として、積極的に海外人材育成に力を入れている。7月にはウズベキスタンで「グローバル技術人材養成事業」を行っている。電気や塗装など造船所の核心技術(塗装はそう言えるだろうか? )を学んだ若手97人が、韓国語や職場マナー、基礎法律などを学んで渡韓して来ている。年末までにウズベキスタンの技能人材が411人、ベトナム人が160人、タイから125人の渡韓が決定している。

 造船業界から韓国人が消えているのは、仕事に見合った賃金ではなく生活できないからもあるだろう。韓国に詳しい韓国人ができない仕事をもっと低賃金で外国人にやらせようという考え方は、搾取でしかない。おそらく簡単に母国には帰れない仕組みになっているだろう。

 本当に日本だけではなく、韓国もまた今後宗教がからんだ移民問題でひと騒動おこることに想像が至らないと言うのは、残念なことだ。

 労働環境と賃金を見直せば、働きたい国民は多数いるのだから。

【編集:fa】

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