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中国国家観光局・日本に手厳しい「大中国の公式見解」ー成田空港『中国人旅行客100人騒動』
配信日時:2018年1月30日 12時15分 [ ID:4904]

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成田空港第3ターミナル 搭乗ゲート 資料写真

 2018年1月29日、中国の主要メディアは、LCCジェットスター・ジャパンが、到着地上海の大雪悪天候をを理由に1月24日夜の成田-上海便のフライト時刻を24時間遅らせたことについて『一部の中国人旅客が空港に足止めされる事態となり、トラブルが生じた。中国国家観光局はこの件に高い関心を寄せると共に、関連部門や在東京観光事務所と事実確認を進め、問題解決のため在日本中国大使館に協力を求めた。在日本中国大使館など各当局が共同で努力した結果、空港に足止めされていた乗客は26日早朝には、上海に向かう他の便に搭乗して帰国の途に就いた。国家観光局は、今回の事件については今後もその展開を注意深く見守っていきたいとした』と報じている。

 しかし、ほとんどの中国人旅客は、ジェットスター・ジャパンの24時間遅れの上海行に搭乗し帰国している。ジェットスター・ジャパン35便成田発上海行は、上海の悪天候により欠航したわけではなく、出発を24時間遅らせたのだ。その連絡は日本語と中国語で24日午後9時30分頃アナウンスしており、在日本中国大使館からジェットスター・ジャパンへの要請で決まったわけではない。

 経緯は、成田空港第3ターミナルから、1月24日夜10時15分に出発予定だった、上海浦東行きジェットスター・ジャパン35便が上海での天候不良により、フライトが24時間遅れで運航することが乗客に夜9時30分頃通知された。利用客は既に搭乗ゲートに入っていた。

 まず航空会社は、出発が24時間遅れるため、出国手続き後の搭乗ゲート(制限エリア)から一般エリアへの移動を案内した。80人(中国人75人・日本人5人)は航空会社の提案を受け入れて、ホテルなどに向かった。

 その後、搭乗ゲートに残った100人の中国人客との間で騒動が起こり、警察も出動して騒動を鎮圧。日本人スタッフに傷害を負わせた中国人男性一人が逮捕。中国国家を合唱して抗議する中国人客もいた。ジェットスター・ジャパンは、ミールクーポン・寝袋・飲料水・オムツなどを提供している。

 以前、中国人旅行客が日本の免税店で、粗悪品を高価格で買わされる被害が多い、日本側でキチンと取り締まりを行うよう要請があった。中国の主要テレビメディアも日本の免税店を非難する番組を放映した。確かにその事実はあったのだが、その店は、中国人経営の免税店に、中国人ガイドが案内し、中国の旅行会社に利益の一部が還流する仕組みだった。でも、その店は日本にあるので、野放しにしている日本の監督官庁が悪いというのが中国の主張だ。

【編集:AG】

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