TODAY 2025年12月14日
ワールドのニュース
【コラム】Z世代のこれから生きていく道はないのだろうかー韓国
配信日時:2022年3月4日 6時00分 [ ID:7858]
写真をクリックすると次の写真に切り替わります。
2022年2月。学歴社会と思われる韓国には、高学歴の国民がいて、満足な教育も受けられない国民がいる。だから、学歴カーストが完成するのだ。
当たり前の話だが、人はもれなく歳を取る。若いころは、親がいれば、働く場所がなくても、生きていくことはできる。そして、いつしか親がいなくなり、自活しなければならないときがくる。韓国にも生活保護制度はあるが、日本のように「比較的しっかりした最低限度の生活」が保障された金額ではない。その他にも、コロナ禍で職場を失った人も激増中だ。
…手に職をつける生き方が、ある。そのために、国は支援していろんな国家資格をとることができる、日本でいうところの職業訓練校が、韓国にもある。建築や溶接、空調、冷蔵や電気工事。インフラには必ず必要な分野であり、地道に学んで、技術を身につければ、コロナ禍でも職は得られる。ある意味、学歴=出た大学は関係ない。大学を出ていなくても問題はない。
通常、ここには、若者たちが入学する。しかし、食いっぱぐれのない仕事というのは、地味で過酷というイメージからか、若者の入学が激減している。そんな技術を身につけなくても、親が食べさせてくれるからだろうか。
そもそもは、入学者自体が減少しているのだが、その大半が、40代から60代なのだ。とにかく生きていかなければならないという志がそこには見える。
しかし、韓国政府は、生徒の高齢化に危惧している。
だから、若者が好みそうなデジタル新技術分野の人材養成プログラムを拡大しはじめた。人工知能やソフトウエア関連の15学科を新設し、改編を予定している。職業訓練校の名前すら、ポリテク大学と変えている。それでも、若者のイメージを変えることはできない。おじさんが行く場所。大学に入れなかった人が行く場所。誰も食わせてくれる人がいない人が最後に行く場所…。
韓国社会の中で、有名大学でこれら分野を学んだ者と、職業訓練校(ポリテク大学)出身では、賃金格差も如実に存在する。
高学歴と思われる専門家は、高校のうちに職業訓練プログラムを実施すべきだと言う。しかし、日本の工業高校の定員割れ、また働きながらの定時制の人気のなさを見る限り、韓国のZ世代とて同じようなものだろう。
40代から60代になってから、技術を身に着けることはなかなか至難の業だ。それでも生きていかなければならないと思えば人は不可能を可能に変える。
【編集:fa】
|
|
|
|
<< 関連記事 >>
ワールドの新着ニュース
なぜ日本のメディアは中国に「ダンマリ」なのか? ――「支局閉鎖」というリアルな恐怖と、情報戦での敗北
[ 2025年12月13日 7時00分 ]
NX台湾、植樹・資源回収で環境保全に貢献 「CSRグリーンアクションデー」に社員と家族100名が参加
[ 2025年12月11日 14時45分 ]
【中国不動産】「路上でマンション叩き売り」の衝撃 狼狽売りが招く“日本化”の悪夢
[ 2025年12月11日 10時30分 ]
手間なし韓国米! 新潟式「二合パック」で実現した一人暮らしの革命とギフト戦略
[ 2025年12月11日 10時00分 ]
韓国の国技テコンドーがカナダで日本の忍者に! 起源論争に火をつけた「まさかの誤報」の真相
[ 2025年12月11日 9時00分 ]
年明け奈良で日韓会談、李大統領と高市首相結束へ。米中とも通じる韓国「全方位外交」のしたたかさ
[ 2025年12月11日 8時00分 ]
住環境を変えず「ノンストレス婚」 ソウル高級マンション内の限定相談所が人気
[ 2025年12月11日 7時30分 ]
130億円消滅! 逮捕された尹前大統領の呪縛を断つためクリスマスに青瓦台へ出戻る韓国の大迷走劇
[ 2025年12月10日 7時00分 ]
人気ニュースランキング
[ ワールド ]
緊迫する日中関係の行方、台湾有事を巡る応酬と中国孤立の可能性
プライオリティパス 成田空港の、肉料理 やきすき やんま・ぼてぢゅう屋台、利用ルール改訂
韓国社会に潜む「闇」、若者狙う海外監禁詐欺、年間7万人超が失踪…政策の隙間で広がる犯罪
その他の国の最新ニュース
タイ [ 2025年12月12日 10時00分 ]
ベトナム [ 2025年10月12日 10時30分 ]
ミャンマー・カンボジア [ 2025年11月13日 7時00分 ]
ラオス [ 2025年12月11日 12時15分 ]
国連・SDGs [ 2025年11月27日 7時00分 ]
マレーシア・シンガポール [ 2025年12月8日 14時30分 ]
インドネシア [ 2024年1月17日 11時00分 ]
インド [ 2025年10月24日 16時30分 ]
フィリピン [ 2025年12月8日 12時15分 ]