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東芝、インドネシアの発電設備を受注=世界最大級の地熱発電プロジェクト
配信日時:2014年7月19日 10時50分 [ ID:712]

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地熱発電用蒸気タービン(イメージ)。

 2014年7月16日、東芝は、インドネシアの北スマトラ州で建設・運営される世界最大級のサルーラ地熱IPPプロジェクトにおける発電所向けに発電設備を受注した、と発表した。

 受注したのは発電設備の主要機器である60メガワット地熱蒸気タービンの発電機3セットで、EPC(設計=engineering、調達=procurement、建設=constructionを含む、建設プロジェクトの建設工事請負契約)契約者である現代建設に2015年7月から順次納入する。

 本プロジェクトは、北スマトラ州サルーラ地区に、現在のインドネシアの総発電設備容量の約1%に相当する出力合計330メガワットの地熱発電所を建設するもので、伊藤忠商事、九州電力、インドネシアのメドコ・パワー・インドネシア社、米国のオーマット・インターナショナル社の共同出資会社であるサルーラ・オペレーションズ社(以下、SOL)が開発事業者となり、現代建設がSOLからEPC契約を受注した。

 インドネシアは約2万8000メガワット相当の地熱資源量を有するといわれる世界第2位の地熱資源国である一方、地熱発電の活用は約1300メガワットに留まっている。

 インドネシア政府は電力エネルギー源の分散化の一環として、IPP事業を含め、2025年までに約1万2000メガワットまで地熱発電量を拡大することを計画・推進。インドネシア最大の援助国である日本政府による円借款事業を含む多数の地熱発電案件が計画されている。


【編集:YK】

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