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渋谷生夢 社長が語る「整体×ピラティス」で健康観変革 ラピラティス、人を軸に世界へ挑む
配信日時:2025年11月4日 7時00分 [ ID:10509]

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 今、世界の潮流はSDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に向け、「予防医療」や「ウェルネス」を社会インフラとして再構築することに向かっている。単なる長寿ではなく、「心身の健康を保ちながら活動する」という新たなライフスタイルが世界共通のテーマとなりつつある中、日本発の新たな健康文化として急速に注目を集めているのが、整体とピラティスを融合させたブランド「ラピラティス」だ。

 同ブランドを立ち上げたのは、株式会社ラピラティス代表取締役社長の渋谷生夢(しぶや・いくむ)氏である。理学療法士として病院に勤務していた経験を持つ渋谷氏は、多くの患者が「怪我や病気の治療」に至る前に、「健康を維持する習慣」を持てていないという構造的な課題に直面したという。彼は「病院でのリハビリは『治す』ことに特化していますが、そもそも『治さなくてもいい状態』をつくる場所が社会に不足していました」と語る。

 この問題意識から生まれたのが、独自の「整体×ピラティス」というソリューションだ。整体で骨格と筋肉の根本的な歪みを整えた上で、ピラティスによって身体を維持・強化する。これにより、身体的な姿勢改善に留まらず、利用者の思考、感情、そして自己肯定感までも高めるという付加価値を提供している。2022年の創業以来、ラピラティスはわずか2年間で全国50店舗に展開し、日本の健康文化を「治す文化」から「整える文化」へと変革するパラダイムシフトを主導している。

 この急成長の背景にあるのが、渋谷社長が徹底する「スピードよりも人」を最優先する経営哲学だ。「私は、まず従業員の幸福度を最優先にしています。人が辞めていく組織からは、必ず顧客も離れていく。経営の本質とは、『人をどう幸せにできるか』に尽きるのです」と同氏は断言する。同社の従業員は全員が女性の正社員であり、手厚い教育プログラムと公平な評価制度が整備されている。特に「技術力」だけでなく「人間力」の育成に重きを置いた教育を徹底しているのが特徴だ。

 また、渋谷氏は自ら現場との距離を意図的に縮めている。定期的に各店舗を訪問し、スタッフと直接対話することで、現場のリアルな課題や従業員の悩みを吸い上げる。「現場を知らない経営トップは、人の心を動かすことはできません。私は『経営者』である前に、『人の支援者』でありたいと考えています」と、現場主義を貫く。

 現在、ラピラティスは国内300店舗体制の構築を視野に入れつつ、東南アジア市場(特に台湾・タイ)への進出準備を進めている。「日本発のウェルネス文化を世界に届ける」という壮大な構想の背景には、渋谷氏の揺るぎない信念がある。「整体やピラティスは、単なる健康法ではなく『生き方』そのものです。働く世代、子育て中の人々、そして年を重ねた人々…誰もが自分の体を大切にできる社会モデルを日本から世界に提示したい」と、そのビジョンを語る。ラピラティスが目指すのは、「治療」ではなく「予防」で社会を支える新しい日本の健康モデルの確立だ。渋谷社長の挑戦は、「人を軸にした経営」を起点に、日本の未来、そして世界のウェルネス市場を牽引する「社会を支える経営」へと進化を遂げている。

会社概要.
株式会社La pilates.
所在地.
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア39F.
電話番号
070-3345-8608.
メールアドレス
lapilates.official@gmail.com


【編集:Y.U】

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