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【ミャンマー】「運命」の国立交響楽団、山本祐ノ介さんがタクト、スーチー国家顧問も口ずさむ
配信日時:2019年2月4日 9時15分 [ ID:5482]

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タクトを振るう指揮者の山本さん(左)(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2019年1月23日、ミャンマー国立交響楽団がミャンマーの首都ネピドーでコンサートを開いた。同楽団は日本の指揮者、山本祐ノ介さんが指導するミャンマー唯一の本格的交響楽団。この日は尺八や太鼓、サインワインなど日本とミャンマーの伝統楽器とも共演した。18日にもヤンゴンでコンサートを開催し、長蛇の列ができる人気となった。

 同楽団は歴史の運命に翻弄されながら現在に至っている。2001年に設立されたものの、2004年に後ろ盾だったキンニュン首相が政変で失脚すると、事実上の活動休止に追い込まれた。長年公の場で演奏ができず団員の腕もなまっていたが、2013から山本さんが指導をはじめると、めきめきと実力を向上した。

 5年目となる今回のコンサートでは、ベートーベンの交響曲第5番「運命」などを演奏。ネピドーのコンサートではアウンサンスーチー国家顧問も鑑賞した。関係者によると、国家顧問は楽団の奏でる「ホーム・スイート・ホーム」を聞きながら、自らも歌詞を口ずさんでいたという。

【取材/執筆:北角裕樹】

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