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ラオス北部とタイを結ぶ第4友好橋が完成、インドシナ南北回廊の中心として経済発展に期待がかかる
配信日時:2014年2月20日 1時00分 [ ID:175]
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2013年12月、タイとラオスの間に4つ目の橋が完成した。メコン河を挟む両国の交通が、さらに便利になるものと思われる。その現場を訪ねてみた。
出発地はラオス北部の街パクベンだ。メコン河を活用した水運の要衝で、早朝を中心にボートが離発着している。世界遺産の街ルアンプラバーンにもボート便があるので、外国人旅行者の姿も多い。彼ら旅行者は、船体が大きくて料金が安いスローボートを使って、のんびりとした船旅を楽しむのだが、第4友好橋のある街フエサイまでは8時間と、けっこうな時間がかかる。そこでスピードボートと呼ばれる高速艇に乗り込んでみた。料金は1000バーツ(約3000円)ほどと高いが、フエサイまでは所要3時間ほど。
出発と同時に猛烈な加速でフッ飛ばされそうになる。ほとんど競艇だ。カン高いエンジン音をメコン河岸にこだまさせ、水面を水すましのように跳ねながら突き進んでいく。恐ろしいスピードである。ジェットコースターさながらのスリルを味わうこと3時間、山々とメコン河、そして、ささやかな村しか見えなかった視界が不意に開け、巨大な人口構造物が見えてくる。第4友好橋だ。
みるみるうちに距離が縮まり、立派な橋桁が目前に迫る。橋の真下をボートはくぐり抜ける。見上げれば覆いかぶさらんばかりの迫力。乗客一同、声を上げる。
フエサイの街のだいぶ手前でボートは停船し、ここからはトゥクトゥク(3輪タクシー)に乗って橋を目指す。20分ほどで、今度は地上から見る第4友好橋。たもとには要塞のように大きなイミグレーション。
ラオスを出国すると、国際バスが待っている。これに乗って橋を越えるのだ。開通してまだ間もないからか、交通量は少なかった。
橋を通過し、バスを降りてタイに入国すると、イミグレーションの目の前には各地に向かうロットゥー(ミニバン)が並んでいた。チェンマイに直行するものもある。少し離れた場所にはショッピングモールやフードコートなども建設中だ。
橋が開通した地点は、いずれも数年後には経済発展しているので、ここもやがて多くの人で賑わうことになるのだろう。中国雲南省から南下する「インドシナ南北回廊」の中心のひとつとして、今後はさらに注目されるはずだ。
【取材/撮影:室橋裕和】
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