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移動映画館で、日本のサッカーアニメとカンボジア人選手がコラボ・キャラバン始まる=CATiC
配信日時:2015年5月2日 10時15分 [ ID:1862]
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2015年4月30日、カンボジア農村部の子供たちに、映画を届ける活動をしている日本の特定非営利活動法人CATiCは、長友佑都選手が監修したサッカー映画『劇場版ゆうとくんがいく』(クメール語吹き替え版)を、シェムリアップ周辺の8カ所での移動上映会を始めた。
まず、シェムリアップから車で約90分のところにある「トロペアン・トム村」イキイキスクールとイキイキ幼稚園の2カ所に、スクリーンやプロジェクター、音響装置などの機材を持ち込んで特設映画館を設営し上映した。
この施設は、加藤大地・由紀子夫妻が中心になり運営している。180人の旅人が建設に関わり創られたもの。イキイキスクールでの上映では、ラストの逆転シーンが盛り上がった。ワークショップは、当初予定していたカンボジアンタイガーのビラック選手が、ワールドカップ予選の代表候補に選ばれたため、急遽カンボジアンタイガーのティー選手が講師を務めた。
ティー選手のリフティングが披露された後、ストレッチのレクチャーを行なった。ストレッチを学ぶ機会のない子どもたちにとって、貴重な経験になった。サッカーボールでのバスパスは楽しそうだった。試合をしようと言うと、子どもたちは恥ずかしがっていたが、数人の子どもとティー選手、株式会社フォワード加藤明拓社長がサッカーを始めると、楽しそうな雰囲気に誘われて人数が増え、最後は試合をすることが出来た。
イキイキ幼稚園での上映会では、園児用の小さい椅子に座り観賞、ときおり食い入るように映画を観る子どもたちの姿も目立った。子どもの心を開かせるために、ハイタッチやスキンシップをしてからワークショップを開始。自由にサッカーボールを使ってもらった。
ティー選手は、カンボジアンタイガーFC所属。キャプテンで、35才。タイリーグなどでのプレイ経験もある。イキイキ幼稚園がある村の近くに住んでいた。シェムリアップ市内から片道2時間以上かかる農村地域。難民キャンプの出身で、農村部から姉と一緒に勉強するために、プノンペンに行きサッカー選手になった。村出身でサッカー選手になったティーさんは、あこがれの存在でもあり、ティーさんの話を子どもたちは目を輝かせて聞いていた。
【カンボジアンタイガーFC / Cambodian Tiger FC】
株式会社フォワードが運営するカンボジア・プノンペンを本拠地とするプロサッカークラブ。2015年3月1日から活動を開始し、2015年カンボジア・リーグ(Cリーグ)に参加予定。木原正和、吉原正人、ソク・チャンラスメイ、スオン・ビラックをはじめ日本人選手4名、カンボジア人選手18名が所属している。
【上映作品概要】
タイトル:劇場版 ゆうとくんがいく
ストーリー:セリエAのインテル・ミラノで活躍するサッカー選手・長友佑都が監修を手がけ、自身をモデルにしたキャラクター、ゆうとくんの成長をコミカルに描いたショートアニメ「ゆうとくんがいく」の劇場版。イタリアのプロチームに所属するゆうとの前に、強力なライバルが出現。さらなる成長を求めて修行の旅に出たゆうとは、レジェンドと呼ばれる伝説のサッカー選手による指導を熱望する。ところが、なぜか地元在住の不思議な老人からサッカー指導を受けるハメになり・・・・。
上映時間:53分
監修:長友佑都
監督:ヒグチリョウ、太田和彩
【特定非営利活動法人CATiC(Create A Theater in Cambodia)】
「カンボジアに映画館をつくろう!」プロジェクト実施団体。上映の許諾を得た日本のアニメ映画をクメール語に吹替え、カンボジアの電気がない地域に住む子どもたちへ届けている。上映機材と発電機を持ち込み会場を設営し、映画を通じて子ども達に夢を届ける「移動映画館」事業を主に行う。ミッションは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもたちが夢を持って自分の人生を切り拓ける世界をつくる」。
CATiCは、趣旨に賛同してくれる支援者を求めている。今回のプロジェクトの費用が、41万6000円不足しており「夢の種」キャンペーンへの資金協力を要請中。
【編集:安麻比呂】
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