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【コラム】灼熱の夏、まさにブラック企業・韓国
配信日時:2023年9月14日 6時00分 [ ID:9208]

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 韓国政府は、製造系の中小企業(従業員数50人未満)などに、移動式エアコン(大きめの冷風扇のようなものか)の購入資金を支援している。また、体感温度が35度以上(2023年に関しては6月からずっとだと思える)の場合、1時間ごとに15分の休息を取らせるように指導している。しかし、購入資金の支援はもらっても購入されず、また、休息も守られてはいない現実がある。

 電気代は経営者も頭を悩ますくらい高騰している。また、エアコンは修理の際に、新しいのを買った方がいいくらいの費用がかかったりもする。しかし、その新しいエアコンもなかなか手に入らない、品不足。
でも、人の命には代えられないと思うのだが…。

 経営者、社長のいる部屋は絶対的に冷え冷えだ。中小企業だとて、そんなものだと思える。例えば病院でも、院長室は冷え冷えなのに、病棟は1時間に2回5分程度冷風がゴーと降ってくるので、エアコン完備をうたっているところもある。
エアコンのリモコンを経営陣が独占して操作したり、壁に備え付けるコントロールパネルの設定を固定してしまうなど、当たり前にある。

 社長も事務室にいればいいが、冷え冷えの個室にこもってしまった会社があった。事務室の温度が30度を超えた。エアコンは昨年から壊れたまま。直してくれと訴えた事務員が、あっさり解雇される事例も、韓国では普通にある。
暑いを暑いと言って解雇なんか、あり得ない。

 また湿度が80%以上にならないとエアコンをつけられない決まりの会社もある。79%ではだめなのだ。

 従業員の健康権侵害。ちょっと大げさな表現だが、近年の猛暑では、その健康権を尊重してくれない会社には見切りをつける必要があるだろう。

そ んな暑さに対してのブラック企業告発ために、今日も「職場パワハラ119」の電話は鳴り続ける~この相談員さんがいるところは冷え冷えなんだろうな。

【編集:fa】

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