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【コラム】新大統領夫人は、やはり表舞台デビューする 韓国
配信日時:2022年4月3日 6時00分 [ ID:7929]

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韓国のイメージ

 2022年3月、尹錫悦新大統領の報道官は、5月10日に控えている大統領就任式に、夫人の出席の可能性を示した。正確には打診中だとのこと。

 これは、尹大統領がまだ「大統領候補」だった昨年12月の発言を受けてのものと思われる。「大統領に当選したとしても妻に対して、ファーストレディという言葉を使わないように」と明言しているからだ。

 夫人の過去に関しては、憶測を含めてたくさんの情報が溢れ、謝罪会見まで開かれた。その際に、夫人自らが「自分が表舞台に出ることは控えたい」とも答えている。そして、「妻は、政治家になることを極端に嫌がっている」としたうえで、その根拠を「夫が大統領だから、自分(夫人)の事業に有利な商談ばかり持ち込まれると邪推されるのは、嫌だ。事業がうまくいっているのは、自分の実力だ」としている。

 韓国では、大統領夫人を担当する第2付属室がある。それを廃止する方向で尹大統領は動いているのだ。現実に、現文在寅大統領夫人は、任期終了まであとわずかのこの時期に来て、在任中のファッションに関する費用の公開を求められている。キャンペーンなどで衣装協力として着たものは返却したとし、あとは全部自前だから、公開しない方針だが。単なる「夫人」であってもこのような疑惑の目で見られているのに「実業家・キャリアウーマンの夫人」であれば、公式ファッションのみならず、毎日会社に着ていく服ですら公費で落としたと思われたくはないだろう。着回しが上手なら良いが、毎回同じものでいい。あえて制服を着続ける性格ではないと思われる夫人ではない。

 夫人外交という言葉もある。内助の功という言葉もある。現実に事業をしつつ、大統領夫人の職務を同時進行させるのは難しいかもしれない。

 就任式には顔出しをしても、「私は自分の仕事をする」。そんな新しい時代の大統領夫人になることを韓国の国民は、尹大統領夫妻に期待しているだろう。それをきっと実行してくれるであろう。

【編集:fa】

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