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「エストニア舞台の詐欺事件」奥野高徳氏 全面勝訴、平井正昭氏に1100万円の支払い判決ー東京地裁
配信日時:2022年4月13日 18時15分 [ ID:7965]

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エストニアのイメージ

 2022年4月11日、エストニアを舞台にした詐欺事件(損害賠償請求事件)で訴えられていた平井正昭氏に対し、東京地方裁判所民事第34部・池上裕康裁判官は、原告・奥野高徳氏の訴えを全面的に認め、1100万円の支払いを命じた。

 被告・平井正昭氏は、資本金・約1億円でエストニアに会社を設立するので、10%にあたる約1000万円を出資して欲しいと原告に懇願し、原告が1000万円の現金を平井正昭氏に預けたが、株式の譲渡が実行されなかったため1000万円の返還を求めた事件。

 原告・奥野高徳氏側の調べで、約1億円の資本金で設立したとされた会社は、わずか30万円の資本金で設立されていたことが分かった。平井正昭氏は、原告から預かった1000万円はエストニアに送金したとしていたが、具体的な送金方法や送金日は明らかにしなかった。

 平井正昭氏(Gホールディング株式会社・東京都千代田区外神田6-2-8)は複数の法人を設立し、エストニアなど海外を舞台に、詐欺的行為に近い実現性の低い投資案件を紹介し、多くの投資家から資金を集めた。

 暗号通貨アースパワーコインのICOでは、韓国の取引所で上場すると告知していたが、途中からシンガポールで株式の上場を行うと公言していた。フィリピンでのビジネスも、ドゥテルテ大統領ファミリーと親しげであることをアピールしていたが、権威を利用した架空の作り話ではないかと見られていた。

【編集:LK】

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