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【タイ】新型コロナで地獄を見ても、再び旅行業で再起に挑む理由
配信日時:2023年2月20日 7時00分 [ ID:8701]
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2023年2月18日、バンコク都心で開催されている国際旅行博(TITF2023)は大盛況で、連日多くのタイ人が訪れている。その様子を横目に各出展ブースを回る日本人男性がいた。新型コロナの影響で「地獄の底まで落ちました」という男性が再起を果たすまでとこれからを聞いた。
合同会社COKO(www.coko.jp)代表の古知屋信明氏(48才)は、2019年にタイからの観光客受け入れ業務を総括するための日本法人をタイの旅行代理店と共同で設立。しかし、翌年新型コロナで日本もタイも往来が止まってしまうという最悪の事態に陥った。そのため設立したばかりの会社も、閉鎖せざる得ない状況に陥ってしまった。
「その頃のことは、いま思い出してもゾッとします。」
今でこそ、こうして笑顔も交えて話しているが、当時の事となると話は途切れがちになり、表情も曇りがち。しかし、その苦境を乗り越えられたのは、それまでに培っていた友人、知人の助けや取引先のサポートだった。現在は自社業務の他に、チャーター便を新たに日本へ就航するタイサマーエアーウェイズとその日本総代理店である株式会社ケイエムプランニンング、免税店のALEXANDER & SUN、大洋リゾートなどの営業を代行するなど、タイと日本を股にかけて飛び回っている。
昨年10月にタイでの規制が解除された。タイ人たちの日本旅行への情熱は、まだまだ冷めそうにもない。そんな彼らの興味は日本の地方に向かっている。タイ人のSNSに投稿される名もない町や村などの田舎道で写した写真には、数多くのいいね! が集まる。それは、USJやTDLなどではなく、いずこかも知らぬ田んぼの風景。そんな日本の素顔ともいうべき旅行先を探すタイ人が増えているのだ。そんな需要を地方へ繋ぎたい。と語る古知屋氏。
「新型コロナで、この旅行業界は壊滅的なダメージを受けましたし、自らの命を絶ってしまったという方のニュースも少なくなかったですよね。そんな中で、今こうして再起するまで辿り着けたのは、奇跡的なことじゃないかと思っています。日本の観光地に外国人を誘致する。これからは地方にお客様をお連れしたいんですよね。わたし自身色んな方々から助けてもらって今がある。これは、感謝しかありません。遠回りになるかも知れませんが、いただいたこのご恩を少しずつでも返していくことに繋がるんじゃないかと思っています。」
静かに話す古知屋氏だが、その言葉の内側には熱くほとばしる情熱は隠しきれずに滲み出ていた。
【取材:そむちゃい吉田】
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