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タイ出身のデザイナー・ラロパイブン氏が渋谷ヒカリエで2024春夏コレクションを発表
配信日時:2023年9月3日 10時00分 [ ID:9178]
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2023年9月2日、東京の渋谷ヒカリエホールBで、Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S に参加するブランドが、2024春夏シーズンのコレクションを発表した。
このakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S に参加した、タイ出身のデザイナー・ラロパイブン氏は、在東京タイ王国大使館との共催で、参加名をablankpage. X Royal Thai Embassy Tokyo/ AS YEARS GOES BYS. “ablankpage. X EDWIN X NISHIKAWA KEORI” (アブランクページ x ロイヤル タイ エンバシー トウキョウ / アズ イヤーズ ゴーズ バイズ アブランクページ x エドウィン x ニシカワケオリ)として、ファッションショーを行った。
テーマはexpired(賞味期限切れ)と銘を打ち、日本をはじめ、アジアで「便利」の象徴であるコンビニエンストアでみられる日常の光景から賞味期限などを理由に日々行われる食品廃棄などに、タイ人のデザイナー・ラロパイブン氏が疑問に感じ、着想の根源としてコレクションに出品したアイテムをデザインした。
2015年9月に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)で掲げられた17の目標を、タイ出身のラロパイブン氏ならではの観点で捉え、日常生活で点在する様々な不都合を独自のアイディアでアイテムに表現した。故郷・タイにあるコンビニエンスストアをモチーフとして設営されたこの会場で、インスタレーション形式でショーは行われた。
世界的ジーンズブランド“EDWIN”とのコラボレーションアイテムに加え、世界屈指のウール産地・尾州最大のテキスタイルメーカー「西川毛織」とのコラボレーションを披露。
デザイナーのラロパイブン氏は黒のウール、グレーのウールはすべて西川毛織の検査時に微細な欠点が判明した規格外品いうもので、作る段階で商品にならなかったものを加工し、製作された斬新なアイテムは、オーセンティックなマテリアルに新たな生命を吹き込んだ作品となった。
コンセプトについては若い会社員がつらいことを苦労してやっと仕事を学んだ感じの雰囲気を伝えたかったという。
今回のファッションショーについて、シントン・ラーピセートパン駐日タイ王国大使は、「タイ政府の政策のひとつで優秀なひとたちをタイのレベルだけでなくアジア、さらには世界的レベルまで後押ししていきたい。もっとタイのデザイナーが日本にきて活躍したら、ソロでなく、タイデザイナーウィークとか、あればもっと面白いのでは」と語った。
プロフィール
Designer ラロパイブン プワデト(英文 Larprojpaiboon Phoovadej )
1996年タイ・バンコク生まれ。
ファッションデザイナーを志し日本に留学。
ドレスメーカー学院に在学中に、「ここのがっこう」を受講し、2021年に文化ファッション大学院大学を卒業。主な受賞歴に第56回全国ファッションデザインコンテスト佳作1位・インターネションナル賞、第93回装苑賞佳作2位、2020 LVMH DARE Tokyoファイナリスト。他多数のコンペに入賞入選。
2022年に秋冬コレクションより「ablankpage」をスタートする。次の年に AS YEARS GOES BYS を立ち上げ。クリエイティブ ディレクターとして活動している。
【取材:安麻 比呂】
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