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【コラム】難しい北朝鮮(朝鮮学校)問題
配信日時:2024年3月16日 12時30分 [ ID:9601]

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 2024年3月、共産党の機関紙「赤旗」日曜版に「朝鮮学校だけ差別しないで」という記事が掲載された。一応東京都だけを責めて記事は書かれている。故石原慎太郎知事時代の2010年度から朝鮮学校への補助金交付が停止されていることに異論を持つ、共産党都議団の今行っていること。2021年に制定された「東京都こども基本条例」に違反しているというのだ。1万7640人分の署名を持った写真もあある。

 朝鮮学校は、東京都内に10校あり、1100人が通う。小中高。そこを経て朝鮮大学校に進んだOBは、国籍は朝鮮なのに生まれも育ちも日本のあべこべな状態がなぜ起こっているのかを朝鮮学校に通うことによって理解できた。民族教育がなければ、自分が何者かわからない苦しみを抱えて生きていくことになった。だからこそ、ある民族だけが教育の権利を許されないのは不当だと、述べている。

 在校生たちは、高校無償化給食無償化からもはずれていることを含め、差別だとしている。…でも、この在校生たち「学校」を「ハッキョ」と呼んでいる。日本にいるならば、少なくとも、日本国を敬い「学校」と表現すべきではないか。そういう民族教育を受けているから対象から外れてしまったという考えはないのだろうか。

 インターナショナルスクールなどは「私学外国人学校教育運営費補助金」を受けていることからの差別発言だが、その根底には拉致問題がいまだ解決していないこともある…英語系インターナショナルスクールならば、schoolと学校を表現するが、そもそも全部英文で発音する。朝鮮学校に対する違和感は、意見を発言するのは日本語=ひらがなだが、学校だけ(その他にもあるだろうが)朝鮮語で言うことなのだ。日本語が使えるならば、そこは学校って言ってもいいのではないだろうか。東京都も頑なだが、学校を学校と言わせない教育を行っている「団体」に補助金は必要なのか。

【編集:fa】

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